宣誓
自殺は未遂に終われば人生の起点となるし、死んでしまえばそれこそ願ったり叶ったりだ。
過去に画策した自殺は未遂に終わり、凡そ2年間一般人として束の間の人生を謳歌していたはずだが、またここに戻ってきてしまった。
2年前の私の記憶をここで再確認し、違わないことを自覚した上で、もう一度私は死地に飛び込もうと思っている。
まずは計画を立てる。
逃げ道を無くさないために、恐怖を消し去るために、決意を固める為に。
今でさえ毎晩殺してくれと懇願する私がいて、無為な日々を送り、酒を浴び、煙草を吸い、時には薬に頼り、他人に迷惑をかけ、やることといえば考えることの少ないゲームくらいで。
生きているのか死んでいるのか分からない生活をしているのだ。
これが今死んでしまったって何か変わるというのだろうか?
私にはまだ覚悟が足りていない。
死に方はわかる、それは本が教えてくれた。
あとは実行するだけ、ただその1歩が踏み出せないでいる。
この1歩さえ踏み込めれば私はこの苦しみから開放されるというのだ、何を躊躇しているというのか。
日付はまだ決めかねている。
本当なら年末にしようと思っていたが、やはり覚悟が足りなかった。
少しばかりの後悔があったからだ。
それまでに決意を固めつつ、自分の人生を省み、自分の考えを整理し、悔いのないようにしたい。